最近世間を騒がせている「あおり運転」によるトラブル。こんなとき相手の誘いに乗って外に出ると大変な目に遭ってしまうことも。そんなときは、車からで出ず、ドラレコで一部始終をしっかり録画しておくことが得策です。そこで今回ランキングで1位に輝いたドラレコを徹底紹介します。
「あおり運転」対策に注目
今実際にドラレコが売れています
長年運転をした人なら、誰でも1度くらいはトラブルに遭ったことがあるのではないでしょうか。先日、東名高速道路であおり運転を受け、追い越し車線に車を停めさせられたあげく、後続のトラックに追突されて2名が亡くなるという痛ましい事故がありました。その後も各地で「あおり運転」によるトラブルが各地で報じられています。
車を運転する人には他人事とは思えないこういったトラブル。何かあったときに、相手の運転手が車から降りることを促すケースがたびたびありますが、そんなときは車から降りず、すぐに警察に連絡をして事情聴取してもらうのがいいでしょう。
そして、そんなとき「動かぬ証拠」として役立つのがドライブレコーダー。

※GfKジャパン「2016年のドライブレコーダー販売動向」より
先述したような事故などの報道はもちろん、WEBにアップされた車載動画などから自動車ユーザーの認知度も高まり、2016年の販売台数は約79万台となっています。運転をサポートする安全機能搭載モデルの平均価格も1万8000円台とこなれ、今まさに買い時を迎えています。
では、ドラレコがあることによって、具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
大事な瞬間を逃さないための
ドラレコ選び3つのポイント
それでも、ドラレコならばなんでも良いというわけではありません。いざトラブルが起きたときに、ドラレコとしての役割をしっかり果たしているかは、やはり機器によって違うのです。そこでここではドラレコ選びのポイントを説明します。
[ポイント1:画質]
まずは、画質。2016年のベストバイモデルと現在販売中のドラレコの映像を比較したところ、最新機種の方が自動車や建物の輪郭がはっきりしていることがよくわかります。また最近機種は、1秒間あたりのフレーム数が通常の倍の60フレームのものもあり、再生映像も滑らかです。
2017年販売モデル

自動車や遠くの建物の輪郭もシャープに撮影されるので、走行記録はもちろん思い出記録用にも便利です。
2016年ベストバイモデル

しっかりと映像に記録されているものの、自動車や建物の輪郭がギザギザに粗くなっているところが目立ちます。
[ポイント2:機能]
そして、2つ目におさえておきたいのがやはり機能。

前方の車の発進を知らせる「出発遅延警告」や車線のはみ出しを検知する「車線逸脱警告」など、危険を音と表示で警告し、安全運転を支援する機能を搭載したモデルが増えています。
ただ、100%機能するわけではないので、過剰な期待は禁物です。
[ポイント3:操作性]
そして3つ目が操作性。

基本的にはどのドラレコもシガーソケットにつないでエンジンをかければ録画が始まるものがほとんどです。しかし、しっかり設定をしなければ、肝心の映像が撮れないこともあるので操作性は重要です。
とくに直感的に操作できるタッチパネルタイプのドラレコは便利です。
以上のポイントを踏まえて、2万円以下の安くて良いドラレコは一体どれなのか、全15台のドラレコの比較検証を行った結果、見事1位に輝いたベストバイを紹介します。

滑らかで見やすい
高画質映像が強みです

PAPAGO!
GoSafe 30G
実勢価格:1万5653円
サイズ・質量:L91×W55×H46mm・約94g
モニター:2.7インチTFTモニター
対応ストレージ:microSDカード
加速度センサー:Gセンサー内蔵
耳慣れないかもしれませんが、PAPAGO! は海外でメジャーなドライブレコーダーのメーカーなんです。その知名度はダテではなく、映像は環境に左右されないクオリティを維持。安全運転を支援する多彩な機能や使いやすいインターフェースなど、バランスの良いモデルに仕上がっています。

本体はデジカメサイズでがっしりとした作り。液晶画面はワイドで大きく、上部のメニュー表示もしっかり見えます。

シガーソケットの電圧は12/24Vに対応し、コードの長さは4mです。

接着部分の粘着テープは強力で、走行時の振動でもぶれにくさを発揮します。

ヘッドライト直撃のナンバープレートも白飛びしません。
それではさきほど解説しました、「画質」「機能」「操作」の3点から本モデルがいかに優れているかをご紹介します。
[画質]車や人の動きが鮮明な画質
昼夜も雨天でも画質は鮮明です
GoSafe 30Gの映像は解像度が高く、昼も夜もクリアな映像を録画できました。人間の目に近いナチュラルな画質のため、映像を見続けても疲れないのも強みです。
夜

精細な画質で正面はもちろん、左右も歩行者がきちんと見えるレベルの明るさです。
昼

自然な明るさで人間の見え方に近い印象。看板の文字までクリアに映ります。
雨

また、視界の悪い雨の中でも鮮明さを保ち、ナンバーの文字も確認できました。
事故など運転中のトラブルで証拠として効力を発揮するためには画像が鮮明に見えることが条件です。その意味では、GoSafe 30Gは安心できる画質といえます。
実際の動画はコチラから。
[機能]うっかりミスを防止
アラーム機能が豊富です
安全運転を支援する機能が充実しているのもGoSafe 30Gの大きなメリットです。前方の車間距離を感知して衝突を警告したり、前方車両の発車を知らせるほか、ドライバーの疲労まで警告する。機能の搭載数は検証機中でトップレベルです。

搭載する安全機能は「前方衝突警告」「出発遅延警告」を含めると全部で7つとトップクラス。ライトの消し忘れや運転時間による疲労度警告など細やかなチェックがポイントです。
出発遅延警告

ぼけっとしてしまいがちな信号での停車時、前方の車が動き出したことを警告してくれます。
前方衝突警告

前方を走る車との距離を感知して、一定以上近くなると警告音で知らせてくれる。長距離を運転するときに安心感があります。
[操作]海外メーカーですが
高齢者にも使いやすい構成です
本体サイズが大きく、液晶画面はワイドで視認性は全機種のなかでも最上位クラス。メニューの表示は見やすく、インターフェースも直感的に操作できます。ボタンはシンプルな記号で表示されていて、そこは慣れが必要となります。

ワイド画面に表示される文字が大きく、高齢者でも見やすいのが嬉しいポイントです。

ボタンも押しやすいですが、表示は記号のみです。
以上ドラレコベストバイの紹介でした。白黒つけにくい交通トラブル対策には、あとではっきり映像を確認できる高性能ドラレコを選びましょう。
事故以外にも使える
ドラレコ活用のポイント
「あおり運転」のニュースでドラレコの購入を迷っている人の背中を押すポイントがほかにもあります。ドラレコを設置していれば、安心できますが、ドラレコは他にも役立つポイントがたくさん。

まず、車同士の接触事故などの場合、当事者間の意見の食い違いがよく起こります。でもドラレコがあれば、接触前後の映像が記録され、相手の言い分に翻弄される心配もありません。

長時間運転で注意力が散漫になり、危うく大事故に! なんて経験はないでしょうか。過信は禁物ですがドラレコには運転支援機能が搭載されているものが増えています。

駐車場に停めて戻ってくると車に凹み。当て逃げは被害者の100%負担になってしまいがちですが、駐車中にも撮影できるドラレコがあれば、万が一のときも安心です。

せっかくの絶景も運転中は撮影できず、決定的な瞬間を逃してしまうこともしばしば。だけど高画質なドラレコなら、走行中の思い出もキレイに残すことができます。
車を運転する人なら、持っておいて損はないどころか、もはや必須とも言えるアイテムです。ぜひ購入の参考になればと思います。
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