広島市で86歳の男性が殺害された強盗殺人事件で、警察は、逮捕した男の供述に基づき、現場近くの川で凶器となった包丁などを捜索しました。
「午前9時半過ぎです。冨田容疑者の供述に基づき、現場付近の川では凶器などの捜索が始まりました」(記者)
警察によりますと、呉市の無職・冨田幸誠容疑者(34)は先月19日夜から20日朝にかけて、広島市中区銀山町の住宅で植松一広さん(86)を刃物で殺害し、現金を奪った疑いが持たれています。
冨田容疑者が「軍手をして、被害者の家にあった包丁で刺した。どちらも犯行後、近くの川に投げた」と供述したことから、警察は現場付近の川で包丁と軍手を捜索しましたが、2日は発見できず、捜索を後日、再開する見通しです。
冨田容疑者は「友人に数十万円の借金があった。犯行後には広島市内のパチンコ店やキャバクラに行った」とも供述していて、警察は冨田容疑者が金を盗む目的で犯行に及んだとみて調べています。
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0302/tbs_190302_5373761488.html
アポ電 強盗殺人や年寄りを狙った強盗事件が多発している。
背景に個人情報が漏れている。
個人情報保護法が成立し施行された現在も、限られた利用目的の範囲で、適正な方法で入手されるなど法律で定められた条件をクリアした名簿は販売されている。
オレオレ詐欺に代表される特殊詐欺グループも名簿を利用していることで知られているが、彼らが利用しているのは、合法違法とりまぜた独特の名簿だ。
ゴルフ会員権、高級自動車購入者、アダルト動画サイト加入者、果ては「特殊詐欺被害者」リストまである。
例えばランドセルの広告は、来年小学校に上がるお子さんをお持ちの家庭以外に送っても意味がない。誰に何を伝えたいかによって、個人情報のまとめ方も変わるのです。
この情報を悪用したのが、特殊詐欺に関わる連中です。誰から何を盗りたいか、という目論見に、この情報が活用されることになったのです。
特殊詐欺に必要なのは「かけ子」「運び屋」など人員と、電話機やパソコンなどの「道具」、そして何より「名簿」である。
いかに喋りの上手いかけ子がいても、所有者や発信元がわかりにくいよう細工された電話を使っても、使えない情報ばかりが羅列された名簿をもとにしては、詐欺は成功しない。
法にのっとり適切に運営している業者は、データ購入者に身元の確認を求めるなどして、こうした反社会的勢力に情報が渡らないよう努めている。
しかし中には、ダミー会社を設立して大量購入したデータに、同じように非合法的手法で集められた別のデータを加え“付加価値”をつけ、詐欺師ばかりに販売しているような「闇名簿屋」も存在する。
2014年に発覚した、超大手教育業者から最大で三千万件以上の「個人情報」が持ち出され流出した事件のように、こうした名簿屋に顧客情報を売り渡す一般人も後を絶たない。
件の事件で逮捕された容疑者は、これほど膨大な件数を販売しながらも、得たカネは十数万にも満たなかったとみられる。食い詰めた人々が名簿や顧客データを売って小銭を得、反社会勢力によって転がされたそれらの情報は、彼らにとってあっという間に価値のある道具へと変化するのだ。
「特殊詐欺の黎明期には、普通の電話帳を見て“ミツヨ”とか“三郎”とか、年寄りっぽい名前の人たちをターゲットにして片っ端から電話していましたが、より効率的に行う(電話をかける)為に、老人だけの世帯であるかなどの家族構成情報や、資産がある家なのか、持ち家なのか…そうしたあらゆる情報が付け加えられたものが流通するようになりました」
これらの情報は、反社会的な組織などによって高額で買い取られていった。
商売繁盛とばかりに、違法または脱法的な名簿業者が様々なルートからデータを大々的に買い取った。
住宅販売会社に銀行、リフォーム業者から通販業者に紐付けられた名簿、特に資産データなどの情報はより高額で買い上げられたため、それらの個人情報を閲覧できる業務に就いている会社員が、業者に情報を売り払っていたのだ。
「昔はゴルフ会員権所有者や、高級自動車の購入者、アダルトビデオ購入者、みたいな感じで、普通の人も含むカテゴリ化された名簿が販売されていました。
でも今では、銀行預金の残高が1000万円以上の顧客
株式投資者に高級マンション購入者
その中でもより高額なのは、高齢者である、というデータでしょう。
「散々いじめてきた相手に懲らしめたい!」