コンビニが24時間営業にこだわるのは売上が3割落ちるからです。
現在、世界規模で流通業界に革命を起こす無人化が進んでおり、まだ先の未来だと思われていた「労働力の無人化」が、海外ではコンビニエンスストアを中心に実用化されています。 特にアメリカと中国はこの事業を牽引しています。それでは日本の「労働力の無人化」は現在どこまで進んでいるのでしょうか。
日本は、世界で
も有数の「コンビニ先進国」です。
世界におけるコンビニ文化や現行システムのほとんどが、日本から発祥したと言っても過言ではありません。
しかしながら、「コンビニの無人化」に関してはまだ実用化されていません。
コンビニ大国の日本がなぜ無人化が遅れているのか、それは無人化の要である「決済システム」が課題となっているからです。
IT技術の発展と共に、どんな商品でも店舗との距離や大きさなどを気にせずに簡単に手に入れられる時代になりました。
それと共に、距離や時間にとらわれない決済システムが必要とされ、誕生したのがクレジットカードです。
しかしクレジットカードには、手数料の高さや処理の遅さ、作るのに審査が必要なことなど様々な問題もあります。
中国はIT産業の急速な成長の中、このIT新時代にクレジットカードでは効率が良くないと考え、現在のアリペイなどを利用したQRコードの決済システムを考案し、普及していったのです。
スマートフォンさえあれば簡単に決済できるので、コンビニの無人化へのハードルが低かったと言えるでしょう。
日本はまだまだ現金中心の社会なので、クレジットカードの使用率も他国に比べて低く、決済システムの問題で無人化への動きが遅くなってしまっています。
2020年の東京オリンピックでは、多くの外国人が日本に訪れるでしょう。
その際に外国人も簡単に決済できるシステムがあれば、ものすごい経済効果を生み出します。
今話題のキャッシュレスは政府内でも非常に注目され、そして課題解決は急務とされています。
そんな中、様々な企業が無人化事業に力を入れており、特にローソンは自社の人手不足もあり無人化事業に積極的に参加している企業です。
ローソンでは、すでに夜勤時間帯に部分的無人化を進めています。決済システムは楽天と協業し、楽天ペイでの決済が可能です。
使用方法は、楽天ペイのアプリをインストールしてQRコードで決済するだけ。
実は最近私も楽天ペイを使い始めましたが、QRコードを見せるだけで簡単に決済ができるので非常に便利です。
楽天ポイントも溜まるのでポイントで支払うこともでき、楽天のユーザーであればおススメです。また、ローソンのpontaポイントも一緒に貯まるのでさらにお得です。
アメリカ以上に無人システムが進んでいる国は中国です。
中国には既に無人システムの実用例が多く、無人店舗を運営している会社は10社以上あります。
中国の市場調査機関iResearchによると、2017年中国の無人流通市場の規模は約200億元(約3200億円)で、2020年には約650億元(約1兆600億円)を突破すると予想されています。
その中で注目されている「Bingo Box」という企業があります。
2013年に設立されたBingo Boxは、2016年8月に初店舗をオープンし、現在の約300店舗から5000店舗まで増やしていく予定だそうです。
Bingo Boxでは、QRコードをスキャンすることでドアが開きます。
商品にはRFIDタグが貼ってあり、商品を会計台に置くことで決済が完了する仕組みです。
Bingo Boxの特徴は、RFID技術などにおいて無人化関連特許を16個も保有していることです。
その技術を利用して「Bingo Box Mini」という、既存のコンビニに置けば決済を無人化できる商品を発売しました。
Bingo Boxは多方面での事業を展開し、現在は中国における無人化事業の代表的な企業になりました。
「散々いじめてきた相手に懲らしめたい!」