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行方不明・毒殺・病死・事故死・冤罪工作
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毒殺
毒物とは、生体に摂取された場合に、化学的作用により健康を害しあるいは死に至らしめる化学物質。
この毒物が原因で、多数の被害者をまったく接触せずに殺害することができ、精神的な負担が少ない。

毒物の致死量は人や状況によってやや違いがある。
確実に殺害するなら、致死量の3倍摂取させる必要があるだろう。
毒物の侵入経路は、口、経皮、呼吸の3つがある。

気体、液体、固体の順で吸収速度が早く、同じ毒性であれば死に至る時間も吸収速度に準ずる。
乳児や老人は代謝が低く、毒物に対して敏感で抵抗が低い。
また、侵襲的な侵入経路として静脈注射がある。

腸で吸収するより早く作用し、効果も大きい。
さらに錠剤のように吐き出すこともない。
アルコールを同時に摂取することは、肝臓がアルコールの解毒で手いっぱいになったり、中枢神経を抑制して薬の効果を増すと言われている。
 
薬の形状の場合、動脈注射、静脈注射、皮下注射、液状、粉末、顆状、錠剤の順で吸収速度が遅くなり、物質を添加することと合わせて、効き方や持続時間を調整することができる。
カプセルの素材や形状によって、体内のどの部分で吸収させるかを調整する。

薬は主に肝臓で代謝され、薬自体の活性が変化し、水に溶けやすい物質になって排出される。
水溶性の薬はそのままの形で腎臓から排出され、脂溶性の薬は肝臓、腎臓、肺などで代謝され、水溶性物質に転化した後に腎臓から排出される。

麻酔剤や催眠剤は、脂肪部分や筋肉部分へ、何回も薬が分配されて薄くなり、それ自体が分解されないので脂肪組織に長時間残る。
 
毒性はLD50は薬物を投与した実験動物の半数が死ぬ薬量で、体重1kgあたりに換算する。
数値が低いほど毒性が高いことになる。

ただし、人間は実験動物と代謝速度が異なっていたり、神経毒なら心臓に近いほうが致死性が高かったり、様々な影響を受けるので、体重70kgの人間に70倍の薬量を与えれば良いという単純なものではなく、あくまで目安である。

過去の人間での事故例もあわせて参照するのが望ましい。

毒によっては解毒方法が存在する。
毒物に相互作用し複雑な化合物に変えて無毒化したり、毒物が生理的中枢と結合する前に自身が結合して阻害したり、すでに結合している毒物をどかして自身が結合する生化学的なものや、毒物を自身の表面に吸着する物理的なものがある。

トリカブトのように解毒方法が無い毒もある。
口から摂取した毒物であれば、牛乳や水を飲んだり、吐き出させたり、胃を洗浄する応急処置も行われる。

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青酸カリ
青酸カリはシアン化カリウムを指すが、通俗的にはシアン化ナトリウムとシアン化水素としても使われる。シアン化カリウムは、銀や銅の電気メッキや冶金、金属製品の加工、写真現像などに用いられる粒状の物質で、経口致死量は200~300mg。

シアン化ナトリウムは、鋼の焼き入れ、金や銀の冶金、柑橘類の殺虫剤、化学工業製品のニトリル合成に用いられる粒状の物質で、経口致死量は同量。

シアン化水素は、アルカリ性にして倉庫や船舶の燻蒸剤、害虫駆除剤として用いられる液体。
合成樹脂などにも含まれており、火災で燃焼するとシアン化水素が発生して中毒死することがある。
 
摂取した青酸カリが胃の中に入ると、胃酸によりシアン化水素が発生する。
肺から吸収されたシアン化水素は細胞内の酵素と結合し、細胞呼吸を阻害して内窒息に至らしめる。
致死量では直ちに意識を失い、全身の痙攣や呼吸困難を引き起こし、数分のうちに死亡する。
致死量に満たない場合は頭痛、めまい、嘔吐、痙攣、心臓や呼吸の障害を引き起こす。

胃酸と混ざる工程が必要であるため、満腹の場合は死亡までに数分から一時間はかかると言われている。シアン化水素を直接吸入した場合は数秒以内に症状が起きる。亜硝酸アミルの吸入や、亜硝酸ナトリウムの注射により、シアン化水素を別の物質と結合させることで解毒を行う。
 
青酸カリはかなり苦く、致死量を食べて摂取するのは困難である。
実際の殺人事件では、コーラやウーロン茶など多少違和感があっても飲み干してしまう飲み物に混入されることが多い。酸性飲料に混ぜると青酸が遊離して毒性が強まると言われている。一方、糖はシアン化合物と結合して、毒性を失わせるとされる。

シアン化カリウムやシアン化ナトリウムを飲んだ遺体の臓器粘膜や血液は鮮紅色、死斑はピンク色になる。さらに、大量に飲み込んだ場合は口腔内や食道の局所粘膜に著しい出血や壊死、アルカリ性の腐食が見られる。
シアン化水素を吸引した遺体は血液と死斑がピンク色になる。いずれも独特なアーモンド臭を発する。
アンズやウメに含まれる青酸配糖体が酵素の作用によって加水分解され、青酸(シアン化水素)を生じるケースは、毒草の項で後述する。

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ヒ素、セレン
ヒ素は、灰白色の金属光沢のある結晶性のもろい個体。
有機化合物や塩として、天然に広く存在する。毒性に加え、発がん性、奇形誘発作用もある。和歌山毒物カレー事件で使用された。

生体に入ると、三価のヒ素化合物に変化し、細胞中の酵素と結合して物質代謝を全面的に乱す。
大量暴露により、消化器系が犯され、緑色の固体の嘔吐、発熱、食欲不振、肝腫、黒皮症、不整脈などを引き起こす。

数日以内に貧血や白血球減少が起こり、1~2週間で末梢神経系統の知覚喪失が見られる。70~180mgを摂取すれば、呼吸中枢、運動中枢、神経中枢が麻痺して意識を失い、急性死する可能性がある。

長期間暴露した場合は、黄疸、肝硬変、腹水症、末梢血管系や皮膚障害を引き起こし、心臓発作で死亡する。

応急処置として催吐や胃洗浄が行われ、解毒剤としてジメルカプトプロパノールやD-ペニシラミンの投与、補給として静脈注射によるグルコースとビタミンCとB1の投与、カンフルによるカフェインの投与が行われる。

セレンも天然に存在し、硫黄や硫化物中に含まれている。
人体の網膜や骨格筋、心臓、肝臓にも微量に含まれる。セレンとその化合物は、半導体工業や電子工業、レンガやほうろうの着色剤、油の添加剤、触媒などに使用される。
 
生体の硫黄がセレンに置き換わることで毒性を発する。単体や化合物を数十mg摂取すると、ニンニクの臭いのような口臭、衰弱、頭痛、失神の後、死亡する。

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筋弛緩剤
筋弛緩剤は、筋肉を緩ませる薬であり、人工呼吸器の気管挿入や開腹手術に用いられる。
人間の医療用以外にも、ペットショップや獣医でペットの安楽死用に使われる。
塩化スキサメトニウムは静脈注射で投薬し致死量は20mg。
硝酸ストリキニーネの経口致死量は30~100mg。
 
筋肉は、神経伝達物質であるアセチルコリンを神経から受け取ることで収縮する。
筋肉弛緩剤はこのアセチルコリンと似た構造をしており、受容体を占有することで、神経から筋肉に情報が伝達できなくする。
筋弛緩剤を投薬すると呼吸筋が止まり、人工呼吸器を併用しない限り、呼吸困難になり死に至る。

農薬
殺菌、殺虫、殺鼠、除草、植物成長調整などを目的にした薬品である。
代表的な二つの薬剤について説明する。

有機リン系殺虫剤
有機リン系殺虫剤は無味無臭で、経口はもちろん、皮膚についただけでも効果を発揮する。
パラチオンの致死量は100~300mgで、現在は使用禁止されている。
ニッカリンの致死量は60~150mg。他にサリンやマラチオンが属する。
 
有機リン系殺虫剤は、神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害する。
神経から情報を伝達した後にアセチルコリンが分解されなくなり、筋肉が常に収縮した状態になり痙攣する。やがて呼吸筋が止まることで、呼吸困難になり死に至る。
嘔吐、腹痛、発汗、頭痛、矯正排尿弁、言語障害、錯乱など症状は多岐にわたる。

パラコート除草剤、ダイコート除草剤
総称ビピリジウム系除草剤は、除草効率が高く、畑、果樹園などで使われている。本来無味無臭だが、市販品は催吐剤が混入されたり着色や着臭されている。パラコート除草剤は、グラモキソン、パラゼットがある。ダイコート除草剤は、レグロックスがある。
合剤は、プリグロックスL、マイゼットがある。パラコート20%含有剤の致死量は10~15mg。
 
パラコート除草剤は植物細胞中の葉緑素のDNAにある種の活性酸素を作り、それがDNAを破壊する。人間が摂取した場合も同様の現象を引き起こし、特に肺の細胞を攻撃する。
肺は弾力を失い、うっ血から肺水腫、肺線維症を起こし、呼吸不全になり死に至る。

即死ではなく、数日もしくは数週間かかる。
救命措置として胃・腸洗浄が行われるが、有効な解毒方法はない。ダイコート除草剤の場合、消化管の出血性びらんや壊死、尿細管壊死が見られるが、肺の障害はない。

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カーバメート剤
カラバル豆の成分を使用した農薬で、N-メチルアリルカーバメートは殺虫剤として、N-アリルアルキルカーバメートは除草剤として使用される。
 
カーバメート剤は有機リン系殺虫剤と同じように、神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害する。症状も有機リン系殺虫剤と同じである。

医薬品、大衆薬
病院での診断により入手可能な医薬品や、薬局などで購入可能な大衆薬の中にも、過多な摂取により死に至るものがある。致死量は主成分に対するものなので、服用量は含有量で割り算した分の錠剤が必要である。

バルビツール酸誘導体
バルビツール酸誘導体は睡眠薬や鎮静剤に用いられる。
バルビツール酸誘導体自体は中枢神経の抑制作用を持たず、水素をアルキル基やアリル基に置換して使う。あらゆる細胞機能を抑制する普遍的抑制薬であるため、過多な用量を摂取すると中枢神経以外に呼吸中枢や循環中枢、心筋を抑制してしまい、血流低下、ショック、呼吸抑制、昏睡、体温低下などの中毒症状を引き起こす。致死量は2g。

ベンゾジアゼピン誘導体
ベンゾジアゼピン誘導体は抗不安薬、鎮静薬、睡眠薬、抗痙攣薬などに用いられる。
ベンゾジアゼピン誘導体に属し睡眠薬であるニトラゼパムは、最も急性中毒の頻度が高い。
意識障害、発音障害、運動失調、呼吸抑制、血圧低下などの症状が起きる。致死量は500mg。

ブロムワレリル尿素
かつて睡眠薬として用いられていたが、自殺者が多発して、現代は劇薬とされ入手は困難である。
過多に摂取すると、中枢神経が抑制され脳や脊髄からの信号が伝達できなくなり、呼吸抑制などの症状を引き起こして死に至る。

芥川龍之介や太宰治がカルモチンという名の睡眠薬を使用し、心中未遂および自殺したことで知られる。致死量は多いもので30g。

エフェドリン
dl-塩酸メチルエフェドリンは気管を広げる作用を持ち、市販の鎮咳薬に用いられる。覚醒作用があり、過多に摂取するとアドレナリンに似た、血圧上昇や不整脈を引き起こし、循環不全で死亡する。致死量は0.6g以上とされる。
3.3.5.5 ジフェンヒドラミン
ジフェンヒドラミンは市販の乗り物の酔い止めや鎮暈薬に用いられる。過多に摂取すると抗ヒスタミン剤として作用し、血圧上昇や不整脈、肺水腫、中枢神経の抑制による呼吸抑制を引き起こす。簡易尿中薬物検査に引っかからない。致死量は多いもので体重1kgあたり40mg。

スコポラミン
チョウセンアサガオなどから得られるアルカロイドで、副交感神経遮断薬として乗り物の酔い止めに用いられる。過多に摂取すると呼吸抑制を引き起こす。
副作用として、眠気、錯乱、幻覚、嚥下困難が挙げられている。致死量は多いもので50mg。

アセトアミノフェン
解熱鎮痛作用を持つ。過多に摂取すると、急性アセトアミノフェン中毒を引き起こし、眠気、めまい、頭痛、悪心、嘔吐、昏睡、肝障害となる。重篤な場合は数日後に多臓器不全となり死亡する。致死量は体重1kgあたり0.2~1g。

カフェイン
覚醒作用を持ち、乗り物の酔い止めなどに用いられる。
微量だがコーヒーにも含まれる。脳内の血管運動の中枢や呼吸中枢を刺激し、心臓の筋肉収縮力を増強する。過多に摂取すると、心肺停止により死に至る。致死量は10g。

アセチルサリチル酸
消炎鎮痛剤として用いられ、商標名のアスピリンで知られる。
呼吸中枢などの中枢神経系と代謝系を刺激する。過多に摂取すると、6~72時間で、喉や胃の痛み、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、過呼吸、代謝異常、高熱、昏睡、腎臓障害などを引き起こし、呼吸不全、ショックにより死に至る。致死量は多いもので20~30g。

ドラッグ
医薬品や大衆薬ですら過多に摂取すると死に至るのだから、用量でも影響が大きいドラッグも当然、過多に摂取すると死に至る。

覚せい剤
中枢神経系、特に大脳を強く刺激し、集中力や活動欲求を高める。
耐性のない者が致死量を静脈注射した場合、数秒から数十秒で動悸、発汗、過呼吸、瞳孔の拡大、場合により脳出血が生じ、循環器不全によって死に至る。

アンフェタミンとメタンフェタミン系があり、いずれも静脈注射時の致死量は120mgだが、耐性ができている場合は2gでも死亡しなかった例がある。

アヘン、モルヒネ、ヘロイン
ケシの未熟果皮から精製したもので、ヘロイン、モルヒネ、アヘンの順で純度が高い。中枢神経を抑制して、ぼんやりとした快感をもたらす。過多に摂取すると、数十秒でめまい、多幸感、吐き気、悪心が生じ、次第に血圧と体温が下がって呼吸が抑制され、6~12時間で呼吸停止によって死亡する。
致死量はアヘンで多いもので5g、モルヒネで多いもので0.5g、ヘロインで多いもので0.6mg。

ニコチン
中枢神経や運動神経などに刺激、興奮を与え、その後抑制する作用を持つ。
過多に摂取すると、喉がかきむしられるように痛み、むかつき、吐き気、頭痛を生じ、やがて知覚が麻痺して意識を失い、呼吸停止で死亡する。

ニコチンは毒性が強いが、煙草を用いる場合、濃度が低いので抽出する必要がある。
一本あたりの含有量は2mg以下で、煙草の葉を鍋で煮詰めればそのほぼすべてが溶出する。誤食では30分~4時間以内、浸出液の摂取では15分以内に発症するが、ニコチンには催吐作用があるため、経口での摂取は困難とされる。
高濃度のニコチンを摂取した場合は5分で死亡する。致死量は多いもので160mg。

有機溶媒
有機溶媒である灯油、ガソリン、ベンジン、シンナーなども飲用することで死に至る。この中でシンナーの毒性が最も高いが、濃度の確かなものの入手が困難であるため使いにくいとされる。

シンナーは接着剤や塗料のうすめ液などに使用され、主成分はトルエン。蒸気の吸入により、気管支、咽頭の刺激、頭痛、めまい、食欲不振などを引き起こす。
数回の吸入後、30分以内に幻覚が現れる場合があり、中毒者が存在する。致死量は多いもので30ml。
 
ガソリンについて、摂取すると中枢神経が抑制され、吐き気、多幸感、眠気、胸部の灼熱感、錯乱が生じた後、呼吸停止か突然の心室細動により死に至る。致死量は多いもので50mlだが、250mlを飲んで回復した例もある。

ベンジンについて、摂取すると中枢神経が抑制され、頭痛、めまい、一時的陶酔感、昏睡が生じた後、呼吸不全か突然の心室細動により死に至る。致死量は多いもので135ml。

動物毒
毒針や毒牙を持ち、刺したり噛むことによって死に至らしめる動物、あるいは体内に毒を持ち捕食者を死に至らしめる動物について記載する。
 
なお、世界で最も毒が強い生物はマウイイワスナギンチャクであり、LD50は0.00005~0.0001mg/kgである。あまりの猛毒から、採取する際に皮膚の小さな傷から被毒し、高熱を発したとされる。

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フグ毒
フグ毒の正式名称はテトロドトキシンである。LD50は0.01mg/kg、経口致死量は約2mg。
肝臓や卵巣は毒性が強く、20~30g食べると死に至る。フグの種類によっては皮や筋肉にもテトロドトキシンは含まれる。
またフグ以外にも、ヒョウモンダコやバイ貝、ある種のイモリやカエルの皮膚などにも含まれる。加熱で分解しない。
テトロドトキシンは末梢神経のシナプスのナトリウムチャネルを閉じ、脳から神経末端まで情報を伝達できなくする。神経麻痺や筋肉麻痺が引き起こされ、やがて呼吸筋が止まることで、呼吸困難になり死に至る。

特効薬はなく、致死率は高い。
食してから、20分後くらいに症状が出始める。
唇や舌に痺れを感じ、続いて頭痛や腹痛、激しい嘔吐になる。間もなく知覚麻痺、言語障害、呼吸困難が始まる。低酸素症により意識を失ったのち、4、6時間後には心停止する。
 
フグの場合は食する際の処理が不十分だった場合に被毒することは言うまでもないが、ヒョウモンダコの場合はその美しさから手の上に載せた際に噛まれて被毒することが多い。
生存するつもりなら、水中にいるなら速やかに出て、人工呼吸あるいは人工呼吸器で窒息死を防ぐことが基本方針とされる。 

毒貝
世界で最も毒が強い貝は、紀伊半島以南から太平洋の島々、オーストラリア東部に生息しているアンボイナガイであり、LD50は0.012mg/kgである。
自由に伸びる矢のような形をした長い歯から毒を注入する。
 
刺されると、感覚が麻痺し始め、唇が引きつり、目がかすみ、30分で足が麻痺し、1時間も経たずに意識不明となり昏睡状態に陥る。死亡率は20%である。生存するつもりなら、フグ毒と同じ対処を行う。

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毒クラゲ
世界で最も毒が強いクラゲは、奄美・沖縄地方やインド洋に生息しているハブクラゲであり、LD50は0.008mg/kgである。日没の数時間前から日没にかけて、沖合に行き捕食しているとされる。触手上の刺胞は0.01mmほどの大きさで、服の上から刺せないほど刺糸は短い。
 
刺されると、まれに呼吸困難を起こし、6時間後に水疱、12時間後に壊死を引き起こすが、ふつうは回復する。数日後にショックによる多臓器不全で死亡する例もある。刺された事例は毎年130件ほどあり、2004年では3件の死亡事故が発生している。
 
生存するつもりなら、酢をたっぷりかけて氷などで冷やすことが推奨されている。本人の同意があれば、オーストラリアから輸入した血清を使用することも可能。

毒ヘビ
世界で最も毒が強いヘビは、オーストラリアの内陸部に生息しているインランドタイパンであり、LD50は0.025mg/kgである。神経毒が主体で、1個体につき44~110mgの毒を保有している。
温厚な性格で、小形哺乳類や小鳥を獲物としているせいか、45分ほどで成人を死に至らしめる。
 
日本で最も毒が強いヘビは、南西諸島に生息しているヒロオウミヘビでLD50は0.16mg/kgである。
陸生ならヤマカガシでLD50は0.27mg/kgであり、毒牙の他に頸線から毒液を飛ばすことができる。
ヒキガエルを食べてその毒を蓄えることが知られている。
 
生存するつもりなら、血液が巡る速度を遅らせ、毒が全身に回る前に血清を打つのが基本方針とされる。脈拍を上げないように、興奮せず、無駄に動かず、可能なら毒ヘビの種類を同定する。

危険なので毒を口で吸い出さず、意味がないのでナイフで傷口を抉らない。牙の跡がある位置より心臓側をほどほどに縛り、壊死しないように10分に1度ヒモを緩める。壊死に繋がるので氷で冷却はしない。

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毒カエル
世界で最も毒が強いカエルは、南米に生息するヤドクガエルであり、LD50は0.002~0.005mg/kgである。皮膚腺にバトラコトキシンと呼ばれるアルカロイドに似た毒を有している。インディオ達が毒矢の矢じりを作るために利用しており、棒に突き刺して火にかざすことでミルク上の液を集め、1匹あたり30~50本の毒矢を作っていたという。

なお、ヤドクガエルは土壌にいる有毒のダニやダニを食べる昆虫を食べることで毒を体内で濃縮させており、動物園のヤドクガエルは無毒な昆虫を食べて育っているため、毒性が無いと言われている。

毒草
植物の多くは毒性を有しており、例えばニンニクを大量に摂取すると胃腸炎を引き起こすし、ニンジンの汁は皮膚炎を引き起こす。毒草には、致死量の低いものや、子宮収縮を引き起こし流産を促すもの、発がん性を有するものなど、使用方法によっては致死性を有するものが存在する。
植物毒は、どこに働くかで分類すると6つに分類できる。

刺激毒
 皮膚や粘膜などを刺激し、炎症を起こす。ウルシ、イチョウなど。
麻酔毒
 神経系に異常を起こす。ケシ、コカノキなど。
刺激麻酔毒
 刺激毒と麻酔毒の中間の特性を持つ。トリカブト、バイケイソウなど。
心臓毒
 心臓にダメージを与える。キョウチクトウ、フクジュソウなど。
血液毒
 赤血球の膜を破り、ヘモグロビンを漏出させる。シクラメン、トチノキなど。
痙攣毒
 中枢あるいは末梢神経に働いて呼吸麻痺などを起こす。ドクゼリ、シキミなど。
 また、毒の成分で8つに分類できる。

アルカロイド
植物中に存在するアルカリ性を呈する窒素含有化合物。致死量は0.003~0.004g。モルヒネやアトロピンなどの真性アルカロイド、メスカリンやエフェドリンなどのプロトアルカロイド、アコニチンやソラニジンなどのプソイドアルカロイドがある。

配糖体
糖の水酸基が炭化水素やアルコールなどの非糖質化合物と結合してできる化合物の総称。有毒なものとしては、キョウチクトウなどの心臓毒、ウメやアンズなどの青酸生成配糖体、アセビやネジキなどの麻酔昏睡がある。青酸生成配糖体の致死量は0.1g。
サポニン
配糖体の一種。水に溶けると泡立ち、分解しにくい特徴を持つ。去痰作用や溶血作用を持ち、血球破壊や皮膚炎症などを起こす。キキョウやエゴノキなどが該当する。
苦味質
苦味を持った物質の総称。成分的にはテルペン類やステロイドなどの配糖体であり、ドクゼリやドクウツギなどが該当する。
樹脂
植物性の分泌物で、不定形または結晶しにくい酸、もしくはエステルおよびアルコールなどの混合物。水には溶けにくいが、有機溶媒には溶けやすい性質を持つ。ウルシやハゼノキなどが該当する。
油脂
植物精油とも言い、香気または臭気が強い。水には溶けにくいが、水蒸気蒸留は可能。モノテルペン、スキテルペン、フェノール性化合物などが多く含まれる。トウゴマやクスノキなどが該当する。
植物性毒素
タンパク毒素や毒タンパクとも言い、ペプチド活性を持った一種の低分子タンパク毒素。トウゴマやニセアカシヤなどが該当する。

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1987/03/15
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復讐屋
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「別れた夫、妻に復讐をしたい!」「会社の上司を懲らしめたい!」「騙した相手に制裁を!」

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