29日午前、横浜市で18歳の女子大学生が20代の男に刃物で刺されて死亡が確認されました。亡くなる2日前、女性は友人に「怖い」と語っていたことが取材で分かりました。

横浜　18歳女子大学生　刺され死亡

殺害された冨永紗菜さんの友人：「『元カレから連絡がしつこく来る。怖い』ということは聞いていた。（元カレが）『本当に別れて良いんだね？』『どうなっても知らないよ』みたいな。別にそれが今、こう（事件に）なるかって。その言葉がこういう意味なのは分からなかった」

住宅街に建つひときわ大きなマンション。110番通報があったのは午前10時すぎでした。

被害者の家族：「娘が血だらけで倒れている」

大学1年生の冨永さんが病院へ搬送されたものの、その後、死亡が確認されました。

捜査関係者によりますと、事件後20代の男が包丁を持って近くの鶴見警察署に出頭し、『女性を待ち伏せして刺した』などと話したそうです。そして、男を殺人容疑で緊急逮捕しました。

男は被害者の冨永さんと以前に交際していたといい、警察によりますと、容疑者とのトラブルについて冨永さんから通報などが何度もあったということです。

亡くなる2日前　友人に「怖い」

事件の2日前に撮影されたドライブ中の助手席に座る冨永さん。友人らと3人で東京・お台場を訪れた際、気になることを話していたそうです。

殺害された富永紗菜さんの友人：「『元カレから連絡がしつこく来る。怖い』ということは聞いていた。（容疑者が）『本当に別れて良いんだね？』『どうなっても知らないよ』みたいな。別にそれが今、こう（事件に）なるかって。その言葉がこういう意味なのは分からなかった。久しぶりに会って楽しくドライブしていて、まさかきょう、こんなことが起きるなんて、ニュースで知って言葉になりません」

近所の人によりますと、冨永さんは小さいころから劇団に所属し、子役として舞台などに多数、出演していたと言います。

同じマンションの住人：「とてもすてきな、きれいですごく明るくて。お母さんとは交流があるので、私は」

交際めぐる“トラブル”　警察に相談も

また、捜査関係者への取材で事件の少し前、容疑者が車で冨永さんを送り届けた際にバッグを車内に置き忘れ、返却を求めたものの容疑者がなかなか返さなかったことがあったそうです。その後、ようやくバッグは冨永さんの元に戻ったそうですが、中に入れてあったはずの自宅の鍵がなくなっていたといいます。

殺害された富永紗菜さんの友人：「（Q.元カレとはどれくらい交際した？）結構長い、2年間ぐらい。一方的にダイレクトメールが来る。元カレから一方的に脅迫的なメールが来ると聞いていた。2、3回くらいあったと言っていた」

逮捕された男：「家から出てきたところ、彼女を刺しました」

元交際相手だったという容疑者の男。敷地内で待ち伏せして犯行に及んだとみられ、マンションの住民から不安の声が上がっています。

近隣住民：「（Q.何か不審な人物は？）全く変わらなかった、いつもと。若い男性は自分も含めて結構いるので、普通に立っている程度では絶対分からない」

テレビ朝日